教習課程におけるみきわめとは?落ちる確率はどれくらいあるの?

自動車教習所を卒業するには、教習中に2回ある「みきわめ」に合格しなければいけません。

「みきわめ」は、技能教習の1つですが、一回で合格する人もいれば、なかなか合格できない人がいるのも事実です。

そのため「みきわめ」に合格するには普段の教習をしっかりとする受ける必要があります。

今回は教習課程における「みきわめ」で、不合格になる確率がどれくらいなのか、一体どのような点に気をつけて受ければ合格しやすいかなど、「みきわめ」を受ける前に知っておきたいポイントを解説していきます。

教習における「みきわめ」とは?

「みきわめ」とは第一段階、第二段階それぞれの学科を全て終わらせると受けることになる教習の確認試験みたいなものです。

一応技能の1時限なので、試験とは違いますが、次の段階に行くために自分の運転技術をみきわめられ、合格しないと次に進めません。感覚的には試験のような感じだと思ってください。

また、「みきわめ」を担当する指導員は、指導員経験が2年以上あり、教習所の管理者から許可を得ている指導員のみとなります。

「みきわめ」の具体的な内容〜「みきわめ」は2段階に分かれている〜

「みきわめ」は免許を取得するのに誰もが必ず受けなければいけないので、当たり前ではありますが、普段の技能講習をしっかりと受けておく必要があります。

「みきわめ」は1段階の技能実習全て終了後と2段階の技能実習終了後に1回ずつ、計2回あり、1回目は教習所内のコースで実施され、2回目は路上で実施されます。

第一段階の「みきわめ」を行うタイミングと具体的な内容

1回目のみきわめは第一段階の技能教習が全て修了したタイミングで行います。

第一段階のみきわめで重要視される点が「交通ルールに従った運転ができているか」「正確で丁寧な運転ができているか」です。

この2つをしっかりとクリアしていれば第一段階のみきわめで不合格になるということはまずないと思って良いでしょう。

ですが、技能教習は第一段階でもたくさんあるので見落としなどがあると、不合格になってしまうこともあります。

そのため、事前に復習などをしてから受けることをおすすめします。

第二段階の「みきわめ」を行うタイミングと具体的な内容

第一段階の「みきわめ」が終わり、第二段階の技能教習に移り、第二段階の技能教習が全て修了すると第二段階の「みきわめ」が実施されます。

第二段階の「みきわめ」は第一段階とは違い、少し難易度が高くなります。
中心的にみられるところは「状況判断ができるかどうか」です。

第二段階の「みきわめ」は、路上にて行われるため、突発的な何かが起こる可能性は0ではありません。それ際に瞬時に状況を判断し、正しく安全な対応ができるかどうかが合格のカギとなってきます。

「みきわめ」の「良好」「不良」はどう決まる?〜実際に「不良」判定をもらってしまいやすい事例〜

「みきわめ」は加点方式ではなく、減点方式で行われるため、何がマイナスになるかは自分では分かりません。そのため、緊張するとは思いますが、「みきわめ」はよほどのミスをしない限り不合格になることはありません。

1回〜2回自分でもわかるような見落としや失敗をしてしまったとしても、それで不合格になるとは限らないので、安心して大丈夫です。

しかし、何回もミスを繰り返していると減点が続き不良判定をもらう可能性があるので注意が必要です。

特に二回目の見極めで不良判定をもらいやすい失敗や違反、見落としなどの代表例を紹介します。

「みきわめ」前にもう一度自分で復習したり、イメージトレーニングをしてから臨むようにしてください。

「不良」判定をもらってしまいやすい行動1:速度違反(遅すぎる)

不良判定をもらってしまいやすい行動の中としてよく耳にするのが、速度違反です。

速度違反と聞くとスピードの出し過ぎで減点されてしまうことをイメージすると思いますが、慎重になりすぎて法定速度よりも遅く走行してしまい減点となる方が「みきわめ」では圧倒的に多い傾向があります。

もちろん法定速度より速く走行しても減点対象になるので注意して「みきわめ」を受けるようにしてください。

「不良」判定をもらってしまいやすい行動2:安全確認を怠る

「安全確認を怠る」ことも不良判定をもらってしまいやすい代表例です。

追い越ししようとしてる車がいないか、右折時に対向車がいないかなど、そういった安全確認を怠ってしまうと不良判定をもらいやすくなってしまいます。

安全確認の中でも特に忘れやすいのが巻き込み確認や、ルームミラー→ドアミラー、目視での確認です。

慎重になりすぎると忘れてしまうことがあるので、落ち着いて習ったことを思い出しながら運転してみてください。

安全確認は大袈裟なぐらいがちょうど良いと思って臨みましょう。

「不良」判定をもらってしまいやすい行動3:停止位置を守らない

停止位置を守らないことも、不良判定につながる代表的行動の1つです。

止まれ標識があれば止まるのは当たり前ですが、ブレーキを踏むのが遅く、止まれを少し過ぎてから停止してしまったりすると不良判定をもらいやすいので注意が必要です。

他にも踏切の前での一時停止も怠ってしまうと不良判定の対象になるので注意してください。

「みきわめ」は普通に運転できれば受かる!「不良」判定の確率は10%程度

いかがでしたでしょうか。教習課程における「みきわめ」に落ちる確率や、「みきわめ」の不良判定に繋がりやすい代表的な行動などについて解説してきました。

基本的に、「みきわめ」では、習ったことをしっかりと身につけていれば不良判定をもらうことはありませんし、1〜2回の失敗では「みきわめ」の不良判定をもらうことはまずありません。その点は、過度に心配しすぎなくても大丈夫です。

しかし、安全確認を怠ったり、違反や失敗を繰り返してしまうなどで、平均で10人に1人が不良判定をもらっているので、「みきわめ」の前には本記事や、これまでやってきた実習をもう一度復習し直してから臨むようにしましょう。

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