仮免許試験とは!?学科試験と技能試験の内容や対策方法についてまとめ

運転免許を取得しようとしている人が、路上教習や卒業検定などのために公道で運転する時には、自動車の種類に応じた仮免許を受けなければなりません。

道路交通法87条では、仮免許を取得し携帯していれば、路上運転の練習や試験を行っても良いとされています。

この記事では、仮免許試験について、その内容や対策方法まで、詳しく解説していきます。

仮免許試験とは?

仮免許試験は、路上で運転するための知識と技術を備えているか確認するために行われる試験であり、自動車教習所の第一段階を修了した証明書の役割を果たすものです。

修了検定と呼ばれる技能試験と、学科試験の2つがあります。

正式な運転免許「本免」を取るための前提条件となるもので、仮免を取得しないと本免には進めないため、重要なステップと言えるでしょう。

仮免許試験までの流れ

仮免許試験までの流れは、大まかに言って次のようになります。

第一段階の教習学科教習:9時限 自動車を運転するために必要な法律、交通ルール、交通マナー、標識などの知識を学びます。

技能教習:15時限(AT車12時限) 自動車教習所内のコースで基本的な運転方法を学びます。

効果測定・みきわめ

「効果測定」は学科試験のことで、第1段階で学んだ内容から試験問題が出題されます。ここで一定の成績を挙げないと、次のステップに進めません。

「みきわめ」とは第1段階で練習した技能が身についているかどうかを確認するテストです。ここでの成績が不調な場合は、補習として再度技能講習を受講することもあります。

効果測定とみきわめに合格したら、仮免許試験を受けられることになります。

仮免許試験の内容

仮免試験の内容は、技能試験と学科試験の2種類に分かれています。

技能試験(修了検定)

第1段階で学んだ運転方法を習得しているかどうかのチェックを行います。

修了検定は、教習所施設内のコースを10分から15分間運転して行われます。

試験課題は、以下の通りです。

  • 安全確認
  • 周回コース
  • 直線道路
  • 交差点での操作と優先判断
  • カーブ
  • S字カーブ
  • クランク
  • 踏切通過
  • 坂道発進
  • 発進と降車時の確認作業
  • 発進・停車方法

採点方法は、減点方式で100点満点中70点以上なら合格です。

ただし走行中に接触などの危険行為を犯した場合は、その時点で終了となります。

審査のポイント

第1段階で習得しなければいけないとされているのは次の4つのポイントです。

  1. 安全に対する気配りができ、運転装置を正しい手順で操作できる。
  2. 自車の走行位置を把握し、道路形状に合わせた速度と進路が選べる。
  3. コース内の道路及び交通状況について正しい認知、判断ができ、それに基づく運転操作を円滑に行うことができる。
  4. 他の交通への気配りをしながら、法規に従った基本的な走行ができる。

これらを修得できていると見なされると、合格となります。

学科試験

学科試験の概要は以下の通りです。

  • 問題数:50問
  • 形式:〇×の二者択一問題(マークシート方式)
  • 配点:1問2点の100点満点
  • 制限時間:30分
  • 合格基準:90点以上
  • 出題範囲:交通法規、運転のルールやマナー、標識などについて

〇×なら余裕と思うかもしれませんが、注目すべきは制限時間です。
30分で50問解くとなると、1問1分かけられません。
そのため、間違えやすい内容やひっかけ問題を素早く見破るコツが重要です。

また、学科試験の問題は都道府県ごとに作成されるので、地域によって出題傾向が異なります。
例えば、雪の多い地域では路面の凍結や悪天候に関する問題が多くなり、都会の場合は交通事情や二輪車の運転に関する問題が多く出題される傾向にあります。
過去問などを使って受験する地域の傾向を把握しましょう。

仮免許試験の対策

次に、仮免許試験の対策ポイントをお伝えします。

基本的に、学科試験も技能試験も、間違えた問題やミスした箇所をしっかり復習して、二度と間違えないようにしておくことが大切です。

対策ポイント<学科試験>

  • 過去問を繰り返し勉強する

テキストを読んで知識を身に着けるだけでは、問題を解く力が養われにくいため、過去問を解いて問題の出題傾向に慣れておきましょう。

自分がわかっていない・理解しきれていない箇所を探すため、一度時間を測らずに過去問を解きます。
そして、わからなかった問題や間違えた問題は、正解となぜ間違えたのかを確認し、テキストで復習した上で、何度も繰り返し解きます。
その後、時間を測って何度も取り組み、答え合わせをして、テキストで確認・復習する作業を繰り返しましょう。

本番の時間感覚や雰囲気に慣れるために、効果測定を繰り返し受けておくことも有効です。

また、仮免学科試験の練習問題や模擬試験ができるWEBサイトもありますので、最大限に活用しましょう。

どうしても独学ではわからない問題は、教習所の教官に質問すれば、きっと丁寧に教えてくれます。

  • 途中で気を抜かず、問題を最後までしっかり読む

出題される問題の中には、日本語のニュアンスの違いを利用したひっかけ問題も多数あるため、最後まで気を抜かずに読んでから正解を考えることが大切です。
数字が入れ替わっただけの類似問題や、似ている標識や標示の見間違いなど、よく見ればわかるものを誤答する場合もあるので、細心の注意を払って問題を読むことをおすすめします。

過去問や効果測定から出題パターンを学んでおけば、ひっかけ問題にも気づけるようになるでしょう。

対策ポイント<技能試験>

  • コースを覚えておく

修了検定は、教習所内のコースを使って行うので、あらかじめ教習所のコースをしっかりと覚えておきましょう。
当日のコースは直前に発表されるますが、検定中は同乗する試験官が助手席から、「次は左折」「次は右折」などと道順を指示されるので、過度な心配は不要です。
もし指定されたコースの周り方を間違えたとしても、それだけで検定中止になることはありません。

  • 安全確認は大げさにする

安全確認をしっかり行っていることを試験官にアピールするためにも、安全確認は少し大げさにするのがポイントです。
視線を左右に動かすだけでなく、顔ごと動かして左右を確認すると試験官にも好印象を与えられます。

  • 減点項目を把握しておく

技能試験で減点されやすい2つの項目は、「右左折時の安全不確認」と「左折時の路肩からの離れ過ぎ」なので、特に注意が必要です。
それ以外にも、一時停止の際に車の先端が停止線を越えたり重なったりしないようにする、優先道路では他の車の進行を妨害しない、見通しの悪い交差点では最徐行で左右の確認をする、などの減点項目をあらかじめ確認しておきましょう。

  • ミスしても慌てない

ミスをしやすいS字カーブやクランクでの切り返しは、それぞれ一回までであれば減点にはなりません。
また、コース間違いや指示の聞き直しも減点対象にはなりません。
ミスをしたとしても、落ち着いて冷静に対処すれば、合格する確率は充分にあります。

しっかり勉強しておけば、一発合格は充分可能!

仮免許試験は、学科も技能も日頃からしっかり学んでおけば、一発合格は充分可能です。

どちらも、学んだことをしっかり復習することが大切になります。

仮免許試験に合格して、路上で運転できるのを楽しみに、日々勉強に励みましょう。

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