通学免許でも、なるべく早く免許が欲しいという方は多いはずです。
しかし、繁忙期になれば予約はますます取りづらくなり、免許までの道のりも遠くなります。
そこで今回ご紹介したいのが、教習の「キャンセル待ち」の活用です。
本記事では、教習のキャンセル待ちについて詳しくご紹介、有効な活用方法も解説していきます。
通学で早く免許が取りたい方や、なかなか教習の予約が取れなくて困っているという方は、是非参考にしてみてください。
教習のキャンセル待ちとは?
教習のキャンセル待ちとは、技能教習において、キャンセルが発生した際に代わりに教習を受けられるように予約を入れることです。
技能教習はあらかじめ予約が必要ですが、当日に何かしら都合が悪く、教習所に来られない方がいらっしゃいます。
そうしたキャンセルを待って代わりに受講できる仕組みです。
また、遅刻もキャンセル扱いになるので、教習開始5分前に急に空きが出ることもあります。
待っても確実に教習を受けられる訳ではありませんが、もし入ることが出来れば1教習分先に進めるので、予約でいっぱいの繁忙期などは重宝します。
通常2~3ヶ月で卒業できるところ、繁忙期には予約が取れず半年近くかかる事もよくあります。
インターバルが1ヵ月開くことも珍しくないので、その期間のキャンセル待ちで取れる1教習がどれだけ貴重かわかりますね。
また、教習所によって先着順なのか抽選制なのかは変わってきます。
先着順の場合、なるべく早く来て受付を終わらせておくことがポイントです。
キャンセル待ちには教習所側のこんな事情も!
教習所によっては、指導員の急な体調不良などに備えて、予約を入れていない指導員を待機させることがあります。
当日何もなければその指導員は空くので、キャンセル待ちの教習生を受け持つことができます。
他にも、技能検定の検定員を多めに用意したが、当日の申し込み数が少なかった場合、余剰の検定員はキャンセル待ちに回る場合があります。
検定業務が早く終わってしまった場合にも、教習業務に回ることができるので、こうした教習所側の事情によってキャンセル待ちで教習を受けられることもよくあるのです。
教習のキャンセル待ちが出やすい時間帯は?
キャンセル待ちをしても確実に教習を受けられる訳ではないので、なるべくキャンセルが出やすい時期、時間に待機するのが良いでしょう。
次の時間帯はキャンセルが出やすいのでおすすめです。
- 朝一番
- 平日の夜
- 土日・長期休暇の夜
- イベントの日、悪天候の日など
【1】朝一番
平日、土日関わらず、朝一番の教習はキャンセルが出やすい傾向があります。
朝は寝坊してしまったり、交通の遅れが発生したりと、キャンセルの要素が多い時間帯です。
連絡が無くても遅刻がキャンセル扱いになるので、ぎりぎりまで待ってみましょう。
キャンセル待ちをするならぜひ狙っていきたい時間帯です。
また、土日の昼~夕方は休みの人が多いのでキャンセルが出にくく、キャンセル待ちをする人も増えるので、出来るだけ早い時間に教習所に行くことがおすすめです。
【2】平日の夜
平日の夕方~夜もキャンセルが出やすい時間帯です。
仕事が長引いてしまい、予約した教習に間に合わずキャンセルするケースがあるため、この時間帯もキャンセル待ちするにはおすすめです。
【3】土日・長期休暇の夜
土日や夏休みなどの長期休暇中の夕方~夜は、待ちきれずに帰ってしまう方が多いです。
休日の夜は比較的空いているということなので、予約もおすすめですし、キャンセル待ちするのも良いでしょう。
【4】イベントのある日・悪天候の日
教習所の近くで、お祭りや大型イベントがある日はキャンセルが多くなります。
また、悪天候の日も狙い目です。
悪天候の日はキャンセルが多いですが、安全第一でもあるので、ご自身も無理をしないよう気を付けてください。
あなたが「行きたくないな」と思う日は、誰でも行きたくないと思っているので、そうした日がむしろキャンセル待ちにはおすすめです。
教習のキャンセル待ちを有効活用するには?
教習のキャンセル待ちを有効活用するには、待ち時間の使い方が肝心です。
一番効率的に使うなら学科の勉強をするのが良いでしょう。
それに限らず、学校の宿題や読書もおすすめ。
とにかく待ち時間を無駄にしないよう、スマホやパソコン、マンガ、ゲームなどを持参して時間を有効活用しましょう。
事前に教習所にWi-Fi環境があるのか確認しておくと、ネットを使った暇つぶしが、はかどるでしょう。
キャンセル待ちの注意点は?
ここからはキャンセル待ちについての注意点を解説します。ざっくりと次の4つがキャンセル待ちで注意しておきたいポイントです。
- キャンセル待ちは100%ではない
- 二輪免許は要相談
- 先行学科と呼ばれる学科は優先的に終わらせていく
- 一日の教習時限は最高で1段階は2時限、2段階は3時限
【1】キャンセル待ちは100%ではない
キャンセル待ちは、キャンセルが発生した場合に教習を受けられる制度です。
そのため、キャンセルが発生しなければただ待って終わる可能性もあるのです。
このリスクだけは念頭に置いておきましょう。
キャンセル待ちをする日は予定を入れず、時間に余裕がある日に申し込むことをおすすめします。
【2】二輪免許は要相談
キャンセル待ちのシステムは教習所によって異なります。
二輪免許の場合、キャンセル待ちという制度が無い場合もあります。
事前に教習所に二輪のキャンセル待ちが出来るのか、確認しておくことをおすすめします。
【3】先行学科と呼ばれる学科は優先的に終わらせていく
先行学科とは、特定の教習を受ける前に受講しておかないといけない学科のことです。
「25教程:自主経路設計」「26教程:高速道路での運転」が先行学科にあたり、それぞれ技能教習項目12 「自主経路設定」 、技能教習項目14 「高速道路での運転」の前に必ず受講していなければなりません。
学科を受講していなかったためキャンセルせざるを得ない人もいるほどです。
キャンセル待ちを活用するなら、先行学科は事前に受けておきましょう。
【4】一日の教習時限は最高で1段階は2時限、2段階は3時限
一日に受けられる教習の時限数は法令で定められています。
1段階は2時限、2段階は3時限が限度となっており、これを超えての教習は受けられません。
キャンセル待ちも例外ではなく、一日にすでに2時限もしくは3時限を受けていた場合はそれ以上教習を受けることはできません。
せっかく予定を空けたのにできなかった、なんてことが無いように注意しましょう。
キャンセルは意外と出る!早く教習を受けたい場合は、キャンセル待ちを積極的に活用しよう!
教習のキャンセル待ちについて、仕組みと有効な活用方法を解説しました。
待ってもキャンセルが出ないかもしれないリスクはありますが、もし教習を受けられることが出来れば免許まで1歩早く近づけます。
特に繁忙期には予約がほとんどとれない状態になるので、キャンセル待ちを活用することが出来ると、予約が取れない状況の中、教習を前に進めることができます。
通学で、早く教習を受けたい、免許を取りたいと思っている方は、積極的にキャンセル待ちを活用してみてください。