教習所で『キャンセル料』は、技能教習をキャンセルした際に支払わなくてはならないお金ですが、ご自身の教習所はいくらキャンセル料がかかるのか、いつまでに支払わないといけないのかご存じでしょうか。
今回は、教習所のキャンセル料について、なぜ発生するのか、相場はどれくらいなのか解説していきます。
教習所のキャンセル料とは?
自動車教習所では、技能教習をキャンセルした場合に、キャンセル料がかかることがあります。
技能教習の他には、予約が必要な教習でキャンセル料が発生します。
例えば、一部学科教習、原付教習、修了検定、卒業検定などです。
一部の学科教習とは応急救護処置、セット教習の学科教習 (危険予測ディスカッション)のことで、受けられる人数が決まっているものです。
なぜキャンセル料がかかるの?
キャンセル料がかかってしまう理由は、主に2つあります。
1:当日・無断キャンセルを抑制するため
教習の予約が入っていても、行くのが面倒になったり、別の用事を入れたくなったりする時があるかもしれません。
その場合、特に制限が無ければ「直前で予約変更してもいいかな」と感じるでしょう。
ですが、教習所側としてはすでに教官のスケジュールを抑えているため、キャンセル分のコストがかかってしまいます。
更に、キャンセルが多発してしまうと赤字になってしまうこともあります。
もし、教習も受けていないのにキャンセル料が5,000円も発生するとしたらどうでしょう。
ただでさえ入校に20~30万円ほど支払っているので、余計な出費は押さえたいはずです。
このように、無駄なキャンセルと抑えるための予防策として、教習所側はキャンセル料を設けているのです。
2:他の教習生の教習機会を奪うことを防ぐ
教習をキャンセルするとその時間は空白になってしまいます。
本来その時間を予約しなければ、別の教習生が教習を受けられたかもしれません。
こうした空白が発生した場合、『キャンセル待ち』という制度を使って他の教習生が教習を受けられるようにしますが、手間がかかりますし、予約ができないのにキャンセルはたくさん出ているという、大変不便な状況になってしまいます。
不便な教習所にはなるべく通いたくないものです。
同じ心理で、その教習所は教習生が減り、収入も減ることになってしまいます。
他の教習生の教習機会を損なわないため、不便さを無くすためにもキャンセル料が設定されているのです。
キャンセル料の相場は?
キャンセル料は教習所によって異なります。
1,000円の場合もありますし、6,000円という教習所もあります。
1キャンセルにつき、数千円というのが相場でしょう。
当日キャンセルと、無断キャンセルで料金が違う場合もあります。
もちろん無断キャンセルの方が料金が高いので、もし外せない予定が入ってしまったら、マナーとしても事前に連絡するようにしましょう。
また、遅刻もキャンセルとみなされるので、必ず5分前には車の横にいるようにしてください。
キャンセル料を払わないとどうなるの?
キャンセル料の支払い期限は教習所毎に異なるので、どうなるかも教習所によって違いますが、教習を受けられなくなることが多いようです。
例えば、ローンや現金で前払いしている場合、そこから教習料金やキャンセル料が引かれていきます。
配車券に受取金、引当金、使用可能金など記載があります。
この使用可能金が無くなると、教習は受けられなくなってしまうのです。
また、後払いが条件の教習所だと検定や卒業証明書の発行時に支払っていないと、検定を受けられなかったり、キャンセル料を支払う代わりに検定を受けるよう交換条件にされたりします。
いずれにせよ、教習を受けられなくなり、免許を取得することもできなくなります。
キャンセル料はいつまで払えばいいの?
キャンセル料をいつまで払えばいいかは教習所によって異なります。
なるべく早めに支払うことをおすすめします。
というのも、ローンや現金で前払いしている場合、そこから教習料金やキャンセル料が引かれていくので、そのままにしていると、ある日「教習を受けられない!」なんてことになってしまうからです。
配車券に現在受取金、現在引当金、使用可能金など記載があるので、キャンセル料が発生した場合にはよく確認しておきましょう。
また、教習料金を都度払っていくタイプの教習所でも、検定などのタイミングでキャンセル料を支払っていないと、検定を受けられない事態になることもあります。
なるべく早めに、少なくとも検定などの節目前には必ず支払うようにしましょう。
なるべくキャンセルしないことが大切!
教習所のキャンセル料に関して、どうして発生するのか、相場はどれくらいなのか、について解説してきました。
キャンセルは、自分が損するだけでなく、他の人の教習機会も奪ってしまうので、可能な限りキャンセルはしないことが賢明です。
もし、どうしても外せない予定が入ってしまった場合、なるべく早いうちに連絡しましょう。
なぜなら、前日までに連絡をすればキャンセル料が無料になる教習所があるからです。
そういったキャンセルポリシーは教習所によって異なるので、ご自身の通っている教習所はどうなのか、事前に確認しておきましょう。