通学免許は一人ひとり個別のスケジュールで教習を進めていく必要がありますが、合宿免許の場合はあらかじめスケジュールが決められており、ある程度決まったグループで教習を進めていくのが一般的です。
また、指定の宿泊施設などで2週間寝泊まりする必要があるため、合宿免許選びに失敗してしまうと約2週間憂鬱な時間を過ごすことになってしまいます。
合宿免許選びに失敗しないためには、いくつかの教習所を比較して、自分に合った合宿免許を選ぶことが大切です。
今回は、普通二輪と普通自動車ATの免許を取得するために、過去2回合宿に行った私が失敗しない合宿免許の選び方を解説いたします。
選び方1:料金や保証内容
通学免許と比較して、合宿免許は料金が安価であることがほとんどです。
その理由として、教習所側が教習生のスケジュール管理を容易にできることが挙げられます。
とはいえ、同じ合宿免許であっても、宿泊プランや保証内容、その他様々な理由から教習所ごとに料金設定は異なります。
特に注意してみるべきポイントは「追加料金がかかってくるかどうか」でしょう。
通常の合宿料金に少し金額を上乗せすることで、教習でもし失敗してしまったとしても、卒業まで追加料金がかからないプランを打ち出している教習所はおすすめです。
初めての免許取得にあたり、最短期間で卒業できるか、教習を上手くこなせるかどうか不安に感じる方も少なくないでしょう。
そうした場合に、保証内容が充実した教習所であるかどうかは非常に重要と言えます。
選び方2:割引やキャンペーン情報
次に重視すべきは「割引やキャンペーンが充実している教習所かどうか」です。
教習所には繁忙期と閑散期があり、主に学生の長期休暇にあたる7月~9月、2月~3月は非常に混み合い、料金も高くなる傾向にあります。
逆に、それ以外の期間はお得なキャンペーンを利用し、通常より格段に安く入校することも可能なのです。
人の少ない環境でマイペースに、安く合宿免許に参加したいのであれば閑散期の入校がおすすめできます。
また、早期予約キャンペーンやグループ割、二輪車との同時教習割引など、教習所ごとに多様な割引が実施されています。
事前に合宿参加の日程を決められるのであれば、お友達を誘ってお得なキャンペーンを受けると良いでしょう。
選び方3:宿泊施設の設備
合宿免許では、最短でも14日間以上自宅を離れ、教習所に滞在することになります。
だからこそ、「宿泊施設がどういった場所なのか」も、教習所選びの重要なポイントと言えるでしょう。
教習所に併設した寮のプラン、ビジネスホテルに滞在するプラン、旅館やリゾートホテルに滞在するプランなど、教習所ごとに提携宿泊施設は異なります。
料金面では寮泊が最も安く、リゾートホテル泊が最も高くなりやすい傾向にはありますが、合宿期間中の宿泊の質を高めたいのであればホテルプランの利用がおすすめです。
シャンプーなどのアメニティも事前に確認しておけば、持参する荷物もコンパクトにまとめられます。
教習所の寮は設備がホテルに比べ少なめになっていることも多いので、注意が必要です。
選び方4:部屋タイプ
宿泊施設の部屋タイプも、合宿先の教習所を選ぶ上で大切なポイントです。
シングルルームか相部屋かによっても料金は変わるので注意してください。
教習所によって確保されている部屋の数は異なります。
シングルルームが多い教習所もあれば、ほとんどが相部屋の教習所もありますので、泊まりたい部屋タイプで入校が可能かを確認しましょう。
日中は基本的に教習所内で生活をすることになるので、一人の時間が取れるのは就寝前の宿泊施設が主です。
「お友達と一緒の部屋に泊まりたいかどうか」で選択することがおすすめです。
ただ、男性と女性では宿泊する棟や階が異なりますので、その点は了承の上検討してください。
選び方5:食事内容
「食事が美味しい」ことをウリにしている教習所も増えています。
シェフが作るビュッフェスタイルの食事が提供されるところもあれば、お食事券が配られ周辺のレストランで好きなものを食べられるところもあるようです。
2週間という滞在期間、毎日同じものしか提供されなければどうしても飽きてしまいますし、教習のやる気も湧きにくくなるでしょう。
食事の内容は宿泊プランに伴い変化することもあるので、合わせてチェックするようにすると良いです。
ご当地の食材をふんだんに使った料理を提供してくれる教習所もありますので、肉料理が好きか魚料理が好きかで教習所を選ぶのもおすすめです。
選び方6:教習所や宿泊施設の周辺環境
教習所は広い教習コースが必要となることや、長時間多数の車が走ることなどから、市街地ではなく自然豊かなところに位置している場合が多いです。
そのため教習所から最寄りのコンビニまで車が必要、といったケースも少なくないのが事実です。
教習所を選ぶ際には、「周辺施設がどのようなものがあるか」を事前に確認しておきましょう。
コンビニやスーパー以外にも、ドラッグストアやホームセンター、カラオケなどの娯楽施設の立地を確認しておけば安心して滞在が可能です。
選び方7:観光スポット
せっかく自宅を離れ遠方の教習所に入校するのであれば、観光も兼ねたいという方も多いはず。
周辺にどういった観光スポットがあるかも気にしておきたいポイントです。
教習所によっては観光ツアーの時間がプランに組み込まれているところもあります。
また、遊園地のチケットがもらえたり、近くに大きな娯楽施設があったりと、注意して選べば多くの特典が得られる教習所も存在するのです。
グループで合宿に参加するのであれば特に、観光スポットに関する情報はくまなく比較すると良いでしょう。
合宿免許で失敗しないためには複数の教習所を比較することが大切!
以上、過去2回合宿に参加した私の視点で「失敗しない教習所選び」のポイントを解説しました。
合宿免許は様々なメリットがありますが、2週間にわたり滞在するのでもしも失敗したと感じてしまえば辛い教習期間となる恐れがあります。
教習所にとっても合宿免許は目玉の1つと言えますので、各所お得なプランを沢山打ち出しています。
複数の教習所を比較してぴったりの場所を見つけられれば、充実した合宿生活を送れるでしょう。
1つのポイントだけで見るのではなく、様々な角度から見比べることが大切です。