仮免学科試験は、第一段階で学習した、交通に関する法律や交通ルール、マナー、標識などに関する試験問題が出題されます。
試験問題は●×式の二者択一問題にマークシート形式で回答します。
試験時間は30分で、50問出題され45問以上の正解となれば、合格です。
ひっかけ問題が多いのが特徴ですので、しっかり勉強して、一発合格を目指しましょう。
仮免学科試験に出題される問題
ここでは、仮免学科試験の出題項目、問われやすい範囲、間違えやすいひっかけ問題の特徴、実際の問題例を見ていきます。
仮免学科試験の出題項目
仮免許学科試験は以下の10項目から出題されます。
- 運転者の心得
- 信号に関するルール
- 標識、標示に関するルール
- 車の通行する区分に関するルール
- 交差点、踏切の通行ルール
- 速度、車間距離
- 歩行者保護
- 確認、合図、警音器、進路変更
- 緊急自動車、追い越し
- 免許制度など
仮免学科試験では、信号や標識の意味、交差点の通行ルール、速度や車間距離に関する知識に関する基本的な問題が出されます。
実際に路上を走行する上で必須となる問題が多く出題されるので、確実に身に着けておく必要があります。
仮免学科試験で問われやすい項目
仮免学科試験で問われやすい項目とは、多くの人が間違えやすい項目です。
特に、違いがまぎらわしいもの、数字が細かいもの、意味を間違えやすいものなどは、正しい知識をしっかりと修得していないと、失点してしまいます。
以下の項目は特に注意して勉強しましょう。
- 信号の意味(手信号、黄の点滅、赤の点滅信号を含む)
- 停止線が無いところの停止位置
- まぎらわしい標識や標示の見方
- 緊急自動車の優先
- 車両けん引時のルール
- 二段階右折
- 追い越しと追い抜き
- 駐車・駐停車禁止場所
- 免許で運転できる車の総重量
- 禁止事項
- 自動車と二輪車、原付の法定速度
- 前方に横断歩道や自転車横断帯がある時
- 通行区分
- 日常点検と定期点検
また、学科試験の内容は地域によって違うので、雪の多い地域では、路面の凍結や悪天候に関する問題が多くなり、都会の場合は交通事情や二輪車の運転に関する問題が多く出題されます。
自分の地域の特色を押さえて、勉強することも大切です。
仮免学科試験で間違えやすいひっかけ問題の特徴
仮免学科試験は、言葉のニュアンスの違いや混同しやすい言葉や数字を利用したひっかけ問題が多いのが特徴です。
間違えやすいひっかけ問題には、特徴があります。
①「必ず」「全ての~」「~しなければならない」などの文言が含まれる問題
これらの表現が出てくる問題文では、「~という例外がある」という答えを設けて回答者を間違えさせようとしている場合が非常に多いです。
たいていの答えは「×」ですが、たまに「〇」の場合もあるので、問題文をよく読みましょう。
②「徐行」「減速」など混同しやすい文言が含まれる問題
言葉のニュアンスの違いや、混同しやすい言葉が使われています。
感覚的に覚えるのではなく、言葉通り暗記するようにしましょう。
③細かい数字が出てくる問題
制限速度、乗車・積載の制限、交差点から駐停車の距離、右左折信号を出す距離など、細かい数字をしっかり覚えておきましょう。
実際の問題例
それでは、実際の問題例を見てみましょう。
ここでは、標識・表示、通行区分、禁止事項からの出題を6問見ていきます。
標識・表示に関する問題例
問題例1 | 【図1】図の道路標識は、「車両進入禁止」を表したものである。 正解:× 解説:正しくは「車両通行止め」の標識です。 |
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問題例2 | 【図2】この標識は、周囲に学校があることを表している。 正解:× 解説:この道路標識は、「横断歩道あり」を表している標識です。 |
通行区分に関する問題例
問題例3 | 正面の信号が青色のときは、軽車両も直進したり、左折したり、右折したりすることができる。
正解:× |
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問題例4 | 同一方向に二つの車両通行帯がある道路では、直進する原動機付自転車は左側の車両通行帯を走行しなければならないが、直進する自動車はどちらの車両通行帯を通行しても良い。
正解:× |
禁止事項に関する問題例
問題例5 | 横断歩道とその手前30メートル以内は追い越しできないが、追い抜きはしても構わない。
正解:× |
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問題例6 | 追い越し禁止の道路であっても、原動機付自転車を追い越すことは違反にならない。
正解:× |
仮免学科試験に一発合格するためのコツ
ここでは、仮免学科試験に一発合格するための、勉強のコツと試験を受ける際のコツをお伝えします。
勉強のコツ1:授業で教官が言ったポイントは絶対メモする
試験はパターン化しているので、教官はひっかけポイント、みんなが引っかかるポイントを知っています。
教官が「ここは出るぞ~!」と言ったポイントは本当に出るので、しっかりメモして覚えましょう。
勉強のコツ2:過去問を何回も解く
先述したように仮免学科試験には独特の出題傾向とひっかけ問題のパターンがあるので、過去問を何度も解くことで、それに慣れることが必要です。
テキストを読むより、とにかく過去問を解きましょう。
勉強のコツ3:教習所の用意したオリジナル問題を解く
仮免学科試験は、地域によって特色があります。
したがって、教習所で用意したオリジナル問題があれば、それを解くのが一番早道です。
勉強のコツ4:間違えた問題は、なぜ間違えたのか分析し、復習する
過去問を解いて、間違えた問題は、必ず「なぜ間違えたのか」を分析し、その部分はテキストを読み込んで、次は間違えないように正しい答えをきっちり覚えましょう。
その上で、間違えた問題を何度も繰り返し解いて復習します。
試験のコツ1:問題文を最後までしっかり読む
日本語のニュアンスの違いを利用したひっかけ問題が多いので、問題文を最後まで気を抜かずに読むことが大切です。
途中までは間違っていないのに後半に間違った文章が書かれていることも多いので、前半だけ読んで慌てて解答しないようにしましょう。
試験のコツ2:問題は素直に解釈する
出題されている問題が「正しいか間違いか」を単純に判断するようにしましょう。
常識的な問題も多いので、余り問題を深く読み過ぎず、ひねらずに解答してください。
試験のコツ3:最後に必ず見直しをする
すべての解答が終わった後は、必ず見直しをし、うっかりミスや解答のつけ忘れをなくしていきましょう。
最後の最後で気が付く場合もあるので、試験時間を無駄にせず、時間が余れば何度も見直すことが大切です。
仮免学科試験はきちんと勉強すれば、必ず一発合格できる!
ここまで、仮免学科試験の出題傾向や間違えやすい問題とその問題例、一発合格のためのコツをご紹介してきました。
仮免学科試験は、合格ラインは高いですが、きちんと勉強すれば、難易度はそんなに高くありません。
しっかり勉強して、本番は焦らずに落ち着いて試験を受けることができれば、一発合格は間違いないでしょう。